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礼拝
森 崇

常盤台バプテスト教会 2024.11.3 主日礼拝 人生を導く善き力32週目 仕える喜び④「あなたの進歩は明らかになる」森 崇牧師【テモテへの手紙 一 4章11~15節】(新共同訳 新約P.387)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                
招詞    ルカによる福音書 10章1~2節    司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生550番「ひとたびも死にし身も」
献金感謝
主の晩餐式 「ひとつの聖霊」            
聖書    テモテへの手紙 一 4章11~15節
宣教    人生を導く善き力32週目 仕える喜び④「あなたの進歩は明らかになる」 森 崇牧師
祈祷
賛美    新生618番「主のためにわれは生く」
頌栄    新生670番「主のみ名をほめまつれ」
祝祷
後奏
宣教概要
 私たちの人生にはそれぞれ恩師がいます。先生と生徒の関係では、当然先生は生徒に対して、成長や進歩を求めます。キリスト教を世に広めた使徒パウロは、青年テモテと出会い、バプテスマを授けました。パウロにとってテモテは「信仰によるまことの子」(1:2)でした。パウロは彼を大切に教え育て、伝道旅行を共にする中で彼の霊性を養いつつ、エフェソの教会の宣教を委ねました。エフェソは異教の神々や風習や文化が根付く困難の地に立った教会です。パウロはこのテモテに宛てて、牧会者として生きる心構えを伝えました。「わたしの子テモテ、あなたについて以前預言されていたことに従って、この命令を与えます。その預言に力づけられ、雄々しく戦いなさい。信仰と正しい良心とを持って」(1:18~)しかし、この手紙はテモテだけに限定される内容ではなく、キリストの僕として生き、仕える私たち一人ひとりに向けて書かれています。常盤台教会がこれからチャレンジするグルーピングの相互牧会において、大きな示唆と挑戦をこの書から受け取ることができます。神は私たちの信仰の挑戦、信仰の進歩を求めておられるのです。
 私たちが目指す生き方は神のみ言葉による命令です。パウロからテモテへ、神から私たちの教会へこの命令は伝えられます。「まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とを全ての人々のためにささげなさい」(2:1)第一の命令は祈りの共同体の形成です。政治や世界にも目を向けつつ、全ての人々がイエス・キリストを通して神の御救いの中に入れられるように、祈りを深めよと告げられます。霊的祈りの根幹は、すべての人の救いのために祈り、神が唯一であることを告白し、また神と人との間に立つ方は人間となられたイエスただ一人であり、この方が全ての人の贖いとなられたことを告白します(2:4-6)。
 第二の命令は「あなたは信仰者の模範でありなさい」です(4:11-16)。老いも若きも、信仰の長さ短さも関係ありません。信心を持つ全ての人は、キリストに奉仕するものとして、言葉・行動・愛・信仰・純潔の(様々な)点において模範であるようにと勧められます。これらの生き方を支えるのは聖書に親しみ、聖書と語り、聖書を分かち合うことです。パウロは「聖書の朗読と勧めと教えに専念せよ」(4:13)と語ります。聖書の朗読とは声に出して読む音読です。聖書の言葉は読まれるものではなく、声に出すもの、聞かせるもの、互いに聞き合うもの、そしてそのみ教えに生きるもの、生きて働く神の言葉です。
 第三の命令は「キリストの再臨を確信しつつ歩め」です。「あなたに命じます。わたしたちの主イエス・キリストが再び来られるときまで、おちどなく、非難されないように、この掟を守りなさい」(6:14)パウロはこの手紙を終えるにあたって「神の人よ」と呼びかけます。手紙の最後においても「信仰の戦いを戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい」(6:12)と呼びかけられますが、エフェソにおける信仰の戦いの激しさを物語っています。
 私たちが住むこの国においても、この世の腐敗は進んでいます。ある人々は富のために、あるいは経済的貧しさから闇バイトに応募をし、強盗や略奪が頻発しています。集団で人を襲い、命すら奪うことに何の抵抗もない世の中です。心の腐敗した時代と言えるでしょう。しかし、このような世にこそ、このテモテ書が語る生き方は針のようにわが身に刺さります。「金銭の欲はすべての悪の根」(6:10)「俗悪で愚にもつかない作り話は退け、信心のために自分を鍛えよ」(4:7)この世において私たちが信頼をもって歩んでいるのは、かつておられ、今いまし、やがて来られる方がおられるからです。唯一の主権者、王の王、主の主であるキリスト・イエスが来られるからです。悪の業も、良い業も隠れたままのことはあり得ません(5:24)。これらは来るべき時に神の前で明らかにされるのです。この方にすべての望みを置きつつ、それぞれの日常の在り方が具体的に主を畏れ、人を愛する思慮深い言葉がいつもあふれるように、私たちはそれぞれの生活を進歩させていきたいと願うのです。全てのことは神がご存じであり、私たちの進歩は神の前に、全ての人の前に明らかになるからです。